さぬきうどん食べ、歩き

1.青春18きっぷの哀愁

一枚になってどうにも使い勝手の悪くなった青春18きっぷ。使える期間も短いし、この冬のシーズンは買わないつもりでした。が、期限も間近になって三日分5000円でどう？と言われ、つい買ってしまいます。

さて、どこに行きましょ。せっかくだから雪を見に行こうか。そう思って時刻表を繰ってみたものの、ムーンライトながらが空いてません。みんな考えることは同じのようですね。昼間の東海道線をだらで行ってもいいんですが、それもどうも気がのりません。というわけで、香川へと向うことに相成ったのでありました。予定調和って奴ですね（違うって）。

2.竹清〜二玉＋ゆで卵天×2＋チクワ天＋タコ天＋ジャガイモ天＋おにぎり=720円

無事に４時過ぎに目覚め、いつものように始発の快速で出発します（この列車、一番後ろに乗っていると、姫路で乗り換える時便利です）。これが221or223だったらもっと楽なのになあと考えながら。うつらうつらしながら西に運ばれていると、高校生の女の子の会話が聞こえてきました。付き合って二日で別れたけど、私にしたら結構長かった方なんだ云々。って、どこが長いん？

そんなこんなで岡山からマリンライナーに乗り継ぎ、10時を少し回った頃に高松駅にと到着。前はバスで向いましたが、歩くのにいい時期なので、県庁前を通っててくてくと。観光通を曲がると『竹清』はすぐそこです。

のれんをくぐって店内に入ると、まだ10時半にもなっていないのに、短いながらも行列が出来ています。天ぷらを取りながら列を進み、さあ次が私の番だと思ったら、なんと玉切れ！15分ほど待ってねえと言われてしまいました。普通は大人しく待つんでしょうが、なんせ朝からなんにも食べていないし、ゆで卵の天ぷらは目の前にあるので、天ぷらだけいただきながら待たせてもらうことにしました。他の人は、うどんを待ってから食べるようで、釜を見つめながらじっとしてます。

なんでこんなうまくゆで卵に衣を付けられるのか、不思議に思いつつ天ぷらを食べ尽くしたあたりでようやくうどんが茹で上がりました。一気にお店の空気が動き始めます。私もどさっと天かすを入れ、更に天ぷらを追加。出来たてなのでうどんがおいしいのは当然なんですが、どうも天ぷらの印象が強くなっちゃうんですよね。ごちそうさま。フライやーの側では、山と積まれた卵が出番を待っておりました。

3.大浜〜かき揚げぶっかけ（冷）=550円

満足して店を出ると、もう50分になっています。当初考えていた、バスで香西方面へ向うというのはもはや無理。というわけで、東の方へ急遽変更し、栗林公園北口駅へと斜めの道をたどりつつ急ぎます。間に合うかなあ〜。お、間に合った。

うつらうつらしつつも一瞬見える瀬戸内海は見逃さず、三本松に到着。向うのは以前臨時休業だった『大浜』です。国道沿いの新規店なので普通ならパスするところなんですが、麺通団の某団員Dさんのお薦めなので通り過ぎるわけにはいかないのです。駅前の道から国道に出て、ちょっと高松方面に戻ると今日は開いています。やれやれ。でも、お昼も近いというのにお客さんの姿はまばらです。

メニューを見ると、サラダうどん600円てのがある。釜玉もある。でも、初めての店なので紹介して下さったDさんお薦めのかき揚げぶっかけにしてみることとしました。ここは東の方なのにきつね寿司なんだなあって観察しつつ7、8分待ってうどんが出来てきました。

うわ〜、かき揚げがでかい！20 センチ×10センチくらいあります。さくさくしててうまい。麺も割と細めでまあまあコシもものびもあり悪くはないのですが、もちょっとパンチが欲しいです。駅からも近いし、また別のメニューも試してみましょう。

気がつくと、さっきまで閑散としていた店内はほぼ満員に近い状態になっています。このあたりの人は、きちっと12時をすぎてからお昼休みを取るのかもしれません。聞いてると、肉うどんを頼む人が多いみたいです。

4.さぬき一番一宮店〜釜揚げ＝350円

近くにある古本屋をのぞいた後、前に定休日に行ってしまった『権平』にでもと考えたんですが、二軒しか行ってないのにどうもお腹がいっぱいです。やはり、天ぷらをたくさん（竹清で五つに大浜で巨大かき揚げだし……）食べたのと、昨日ほとんどなんにも食べてなくって胃が小さくなっていたのが敗因でしょう。。そういうわけで、おとなしくJRで高松へと戻ることとしました。

結構距離があっても居眠りしいたら一瞬で、栗林に到着。駅で降りてから、路地裏なぞをうろちょろしながら琴電の駅へと移動し、琴平方面行きの電車を捕まえました。買った切符は陶まで。ですが、途中下車の制度を使わないのももったいない。といってもこんな時間です。製麺所タイプのお店は開いていないか、開いててもちょっとやめた方がいいです

となると、MLでよく出てきてまだ行ったことのない『さぬき一番一宮店』がよさそうに思います。そういうわけで、最寄り、かどうかは微妙ですが仏生山で下車します。農業試験場の横を通って、新空港通りを北上すると到着。こんな変な時間なのに４、５台の車が停まっています。

てんぷらぶっかけが旨いという話を聞いていましたけど、ちょっとまだそこまで余裕がないので、釜揚げを選択。十数分後に出てきたうどんは、結構量が多いです。メニューをよ〜く見ると、デフォルトで二玉のよう。ま、うまいからさらっと食べられますけどね。しかし、あとから入ってきたうどん体型の女の人は、うどんを大にして更におにぎり、おでんを食べてました。やるなあ。

5.赤坂

ホントにお腹一杯となったので、のんびりと駅へと戻り、陶駅から『赤坂』へ。いつも突然お邪魔してごめんなさいね。まだうどんは食べられないので、お酒をいただきつつのんびりと過ごします。相変わらず、おっちゃんの作る料理は絶品。

そのうちお腹も空いてきたので、しっぽくそばを食べ、うどんも食べ、この時期の塩加減などを聞いているうちに夜は更けていきます。もうすっかりお馴染みになった宿泊所へ移り、おやすみなさい。

6.前場〜ざる大＋チクワ天＋ハムエッグ天＝350＋90×2＝530円

開業準備中のML仲間の宏先生の病院にお邪魔した後、すぐそこの羽床駅から一駅移動して、前場さんへと。もしかすると一年ぶりくらいかな？

まだ朝早いので他にお客さんはいませんが、うどんはちょうど出来たて。大でも一瞬で食べ終わります。ここの卵の天ぷらは竹清のと違ってしっかり茹でられたものですけど、これも結構好きですね。でも、天ぷら食べるのだったら“かけ”に入れて食べた方が、衣がほぐれてきていいのかも。

7.三宅〜ざる＝450円

再び琴電に乗り込んで榎井駅で降り、『氏家製麺所』が開いてないのを確認してから、マルナカの角をまがって向うのは『三宅』。某粉会社のK山さんが、結構いいですよって先日会った時に話していらしたので寄ってみたのですが、警察署の真ん前で平日のお昼時なのにお客さんの気配がありません。うーん、ここが本当にk山さんご推薦のお店なんだろうか。

中に入ると、ばあちゃんがひとり新聞を読んでました。表の看板にはうっすらと釜揚げの店ってありましたが、なんか出来るような気がしないので、無難にざるをチョイス。

なんか電話があったりして、出て車で時間がかかりましたが、どう見ても作り置き。なぜかナシが一切れ添えてあります。コシよりも粘りがあって、なんとなく素質のよさは感じられる気もしますけど、どうなんでしょうね。一度出来たてを食べてみたら印象が変わるのでしょうか？

さて次は『根っこ』にでも行くか、とJRで多度津まで移動した所、突然の雨に見舞われてしまいました。空を見るとすぐに止みそうな感じなんですが、なんとなく出鼻を挫かれたので今回はこれでお終い。明るいうちに瀬戸大橋を渡るものもったいない気はしますけどね。