うどんの原料小麦産地偽装事件に関連して、RNCニュースにて不正表示でうどん売り上げ減少と報じられています（9日の四国新聞でも取り上げられています）。8日の香川県議会で県の農政水産部長が明らかにしたところによると、具体的に何軒か分からないのですが県内の製麺業者対象の聞き取り調査で、贈答用のうどんなどの11月の売り上げが去年と比べ多いところで30％、少ないところで10％減り、「さぬきの夢2000認証店」の売り上げも10％減った、とのことです。贈答品や量販店、通信販売向けのうどん製品を販売する複数の業者を対象
とありますので、おそらく生麺組合の県が声をかけやすいところだけの調査で香川県全体の傾向ではないでしょうし、麺聖さんも書かれていますように、飲食メインのところはさほど影響が出ていないと聞いていますから、味よりも「ブランドイメージ」でお土産うどんを売ってきたところほど影響が大きいということなのでしょう。ん、でもさぬきの夢2000使用商品と通常のASW使用商品のどっちの減り方が大きかったのかな？それに、うどんブームが沈静化してきていると言われてますし、9、10月や12月の売り上げが前年に比べてどうなのかの比較をするとか、事件発覚後に注文のキャンセルがあったかなどの調査をしないと、不正問題が原因とは断言できないんじゃないですかね。
共同通信配信なので各地の新聞に出ていますが、とりあえず四国新聞の記事によると「小麦価格２年ぶり据え置き」の方針を農水省が決めたそうです。2005年の外国産小麦の政府売渡価格は前年並みの平均４万8040円（１トン当たり）になる見込みです。1995年の外国産小麦政府売渡価格はトンあたり平均5万2851円だったので、10年で一割ほど安くはなってはいます。据え置きの理由として
農水省は、国家貿易で輸入した外国産小麦を製粉会社に売却して得る差益を、麦作農家への補助金に充てている。製粉会社は価格引き下げを求めたが、外国産麦の値上がりや国産麦の生産増加で麦会計が赤字になっているため、価格を据え置くことにした。
とありまして、コストプール制の下での小麦価格の決定は「国産麦の逆ざや（赤字）＝外国産小麦の順ざや（黒字）」となるようするのが基本のはずなんですが（cf;麦の政府売渡価格等をめぐる状況）、最近の国産小麦振興の流れや民間流通への移行 を受けて、麦作経営安定資金等（入札価格や政府買入価格との差）が多くなっているということなんでしょうね。麦会計の赤字は、1998年に6８億円だったものが2002年には410億円に拡大しているそうです。それは消費者の利益に本当につながっているんだかどうか……。もっとも、農林水産省も外国産小麦の政府売渡価格の廃止や麦作経営安定資金の見直しも検討はしているようです。
ところで、少し前に「さぬきの夢2000、上限価格で落札」という四国新聞の記事を紹介しましたけど、それによると2005年産のさぬきの夢2000の落札価格は上限いっぱいの一トン当たり4万5397円だったとありました。上の記事の数値はASWだけのものじゃないので単純に比較するわけにはいきませんが、国産小麦としては高い方（cf;製粉振興会;小麦・小麦粉事情)のさぬきの夢2000のほうが輸入小麦の平均価格よりもわずかですが安いことになります。小売り段階でASWより高くなっているのは、数が少ないので加工に手間がかかるのとか、ブランドイメージを維持するために高めに設定してるといった理由が考えられますが、「値段も高いので使われていない」というほどの差はないんじゃないかと思います。製粉会社を通さずに直接農家から小麦を購入しようとすると、取引価格に助成金を加えた額相当の60キロ9000円程度とバカ高くなるんでしょうけど。
各地で報じられていますように、先週末の爆弾低気圧の通過に伴う大雨の影響で、国道32号線の財田第三トンネルの高松よりの法面が崩壊し、財田町で通行止めになっています。猪鼻トンネルの手前のヘアピンカーブの途中のところですかね。香川河川国道事務所の情報によると、開通には8日から三日前後かかるとのことなので、一般道で香川から池田方面へ抜けられる予定の方はご注意ください。迂回路は谷川米穀店なんかのある国道438号線とか。（11日追記；11日午前0時から片側交互通行が開始されたそうです。プレスリリースpdf）
JAXAからH-IIAロケットの打上げ再開についてのリリースが出ています。気象衛星「ひまわり5号」の後継となる運輸多目的衛星新1号（MTSAT-1R）の平成16年度冬期打上げに向けて準備を進めるそうです。多くの自然災害が起こった今年はアメリカからレンタルした「ゴーズ９号(GOES-9)」でなんとかのりきったようですが、早く次世代の静止気象衛星に引き継いで安定した運用を行ってほしいなと思います。そういえば、12月12日から鹿児島〜種子島航路に市丸グループのコスモラインが参入して、ジェットフォイルの名前は”ロケット”なんだそうです。
ホットカプセルから香川県外で「さぬきうどん全店制覇攻略本2005年度版」を売っているお店が公開されています。東京から福岡までの書店が載っていますが、意外に讃岐うどんファンが多いと思う中京圏では売ってないみたいですね。大阪では釜たけうどんでも販売していますので、うどん食べたついでにどうぞ。
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