16日の朝日新聞朝刊に「地域ブランド」思わぬ壁 さぬきうどんは知名度アダ？という記事が掲載されていまして、タイトルにも使われた讃岐うどんに関しては
香川県内のうどん店や製麺（せいめん）所などで作る「さぬきうどん協同組合」（高松市）などは、月内にも「さぬきうどん」を地域ブランド申請する。ただ特許庁幹部は「登録は難しいだろう」とみる。
新制度では、「地名＋商品名」でも、一般的に使われるイセエビやサツマイモなどは申請できない。全国各地で作られている讃岐うどんもこれにあたる可能性が高いという。
だが、讃岐うどんを名乗る類似品に頭を痛める組合の大峯茂樹理事長は「全国的な知名度は我々の努力の成果。それを利用して粗悪品を作る者がいるから登録できないなんておかしい」と怒る。
と、法改正前から予想されていたように、知名度の高さから登録は難しいと書かれていました。月内にも
とあるように“まだ”申請してないみたいですよ、麺聖さん。念のために、特許庁が13日に発表した「地域ブランド 特許庁に大集合！！〜目指せ地域ブランドの権利化と地域経済の活性化〜」にある、４月１０日までの１０日間における出願受付状況（PDF）を見てみると、香川県はさぬきうどんどころか今のところ申請0ですね。
記事の流れとしてはどっちかというと法律の不備を指摘する方向の内容で、個人のブログでこれを読んだ人の感想を見ると、「讃岐うどんがんばれ」って感じことを書いてる人が多いようです。香川県内のうどん店や製麺（せいめん）所などで作る
なんて説明だと、讃岐うどん界全体を網羅しているように錯覚しますが、記者の人やブログを書いた人は、さぬきうどん協同組合の会員数が実はわずか102人って知ったら、どう思われるんでしょうね。知名度の問題もさることながら、うどんの次に書かれている深谷ネギに関するところで
農産物の地域ブランドは、農協が申請する例が多い。だが同市では直接市場にネギを出荷する農家が多く、農協を通じた出荷は２５％程度。高田正也産業振興部長は「ＰＲや販路拡大は市が中心で、農協だけではすべての農家の利益を代表できない。農協と市が共同で申請したかった」。
と農協が出願人適格がないと判断して出願しなかったという点は、讃岐うどんに関してもあてはまると思います。生産量に占める割合はともかく、製造者に占める割合を考えると組合に入ってる方が例外といった状況ですから、さぬきうどん協同組合も「香川県全体のうどん業界の利益を代表できない」と自ら判断して申請しないくらいの慎ましさが欲しかった気もします。
組合の目的としては、讃岐うどんを称しながら品質の劣る製品を作っている県外の業者に、讃岐うどんの名称を使用させないことだと思います。それと理事長の大峰さんの「麺匠おおみね」が基本的に物販専門であることから分かるように、粗悪品だと思っているのは、県外で作られている「讃岐うどん」を称した商品のことなんでしょうしね。飲食店は想定していないと信じたいところです。そのこと自体は消費者保護の観点からも間違っていないんでしょうけど、過去はともかく現在の組合の活動はほとんど死に体で、組合加盟の香川の業者でもすべてのところが品質の高いうどんを作ってるわけじゃないし（私が過去に食べたお土産うどんで一番ひどかったのは、県も協力しているイベントのアンケートに答えて貰ったプレゼントのうどんでした）、飲食店でも県外で「さぬきうどん」という文言を使えなくなるようなマスコミの論調を訂正しない姿勢は、問題だと思います。県内でも県外でも関係なく、おいしいうどんを追求している方が幸せになるような方法を考えて欲しいですね。
映画UDONの公式サイトでスタッフブログが14日から開始されています。まだ配信はないですけどポッドキャストも準備されてるのは時代だなあと。UDONがらみでは、FMかがわの勝手にシネマニアのブログに、4月30日19：00〜19：55にかけて「Ｚ３のＵＤＯＮ ＲＡＤＩＯ（うどラヂ！）スペシャル」があるほか、勝手にシネマニア: 「ＵＤＯＮ」屋のおやじは渋い!! ｂｙ Ｍｒｓ．マニアによると、５月６日から「麺通団のＵＤＯＮ ＲＡＤＩＯ（うどラヂ！）」というレギュラー番組がしばらく放送されるとの告知がありました。特番はサマータイムマシンブルースのZ3が担当のようですが、レギュラー番組は麺通団を冠するってことは田尾さんとかも出るんかな？（追記。団長日記4月20日分で田尾さんが収録の模様を書かれていました。5月6日から8月の映画公開まで毎週土曜日、18:15〜18:30放送だそうです。）
TAKAOさんに教えてもらいましたが、「NNN ドキュメント’06」次回、23日深夜の放送は「７０円の宝物 ニートとうどんとルミばあちゃん」だそうです。3月に兵庫に出来た「がいな製麺所」のお話。どっちの料理ショーの特選素材として池上が取り上げられた際、初めて「ルミばあちゃん」と呼ばれた時には、全国のうどんファンが誰がそんな呼び方してるんやって突っ込んだものですが、今ではすっかり定着してしまいましたね。マスコミ恐るべし。
大阪・関西のB級グルメコラムに出ていましたが、骨付鳥 一鶴 心斎橋店が7月にオープンするそうです。讃岐うどん共にはまっている人も多い、あの「おやどり」は大阪でも受け入れられるんでしょうか？楽しみです。
麺通団公式ウェブサイトのトップで、福岡麺通団が5月2日に開業することが告知されていました。東京麺通団の「親友」ということです。公式サイトも出来ていました。福岡麺通団。
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